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化血研のインフルエンザワクチンのシェアは約3割もあるって!? [ニュース]

ここのところ一般財団法人化学及血清療法研究所、
略称・化血研(かけつけん)のニュースが連日報道されていますね。

インフルエンザは感染する病気でワクチンという薬がないと治らないとされていますよね。
そのワクチンを作り供給している研究所なんです、化血研(かけつけん)というところは。


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インフルエンザワクチンの重要性


その辺のことは連日のニュースを読んでいると
なんとなくわかると思いますが、
健康な人でさえかかるとやばいと思うんですが、
ましてや小さな子供などがかかってしまったら
それこそ命に関わる自体になりかねません。

ですから子供を持つ親御さんはみんな心配しています。
うちの子に打ってもいいのかと。
そういう信頼を裏切られたわけですよね。

現在化血研(かけつけん)のサイトにアクセスすると
データベースエラーとなりアクセスできないようになっています。
(http://www.kaketsuken.or.jp/)

なので、キャッシュでみてみました。
スクリーンショット 2015-12-22 00.04.17.png
さわやかな感じのサイトですね。

この化血研というメーカーは
戦後(1945年)まもなく熊本で設立した社団法人で
ワクチン・血漿分画製剤など
生物学的医薬品の研究・開発・製造・供給しているメーカーとして
日本国内で圧倒的なシェアを誇っていました。

事件の発端


そもそも今回の事件の発端は
この化血研が血液製剤やワクチンの製造過程を厚生労働省の承認している方法と
違う方法で製造していたことに問題がありました。

何が違っていたかというと、血液製剤の場合、抗凝固剤「ヘパリン」を添加していたことでした。
これは1991年頃から常習的にしてきたということです。
さらに、不正を行い始めたのは1974年といいますから相当前ですよね。
信じられないですけど。

戦後まもなく始めた血液供給や血清など人の命に関わる様々な研究をして
多くの命を救ってきたのも事実だと思いますが、
いつのまにか、体質が変わってきたのでしょうか。

いえ、実はこの化血研、1989年には薬害エイズ問題で訴えられていたんですね。

当時世間を騒がせたこの事件の加害者だったわけです。
この薬害エイズ問題はその後7年の歳月を経て和解になりましたが
大きな波紋を広げた事件だったんです。

でもこの薬害エイズ問題が起こった時は
すでに化血研は不正製造を始めていたわけですから
厚顔無恥とはこのことをいうのじゃないでしょうか。

なにやら、この研究所
2014年3月には最高売上高470億円にもなっています。
でもさすがに今年はだめでしょうね。

ていうか、存続の危機ですよね。


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不正製造だけじゃなかった、ボツリヌス菌運搬不正


また、追い打ちをかけるようにボツリヌス菌という
地球最大の毒素を無届けで運搬していたことがわかりました。

なんていうんですかね。
人は騙せてもお天道様はだませないって感じですかね。

ワクチンなどの供給は?


ただ、この化血研、もし倒産なんてことになったら
これまで供給してきたワクチンや血液製剤が
かなり足りなくなるんじゃないでしょうか。

インフルエンザワクチンについては
約3割ということでこれもかなりのシェアなんですが、
実はもっと深刻な自体になってます。

なんと化血研が100%供給しているワクチンがあるんです。
それは
A型肝炎ワクチンの「エイムゲン」です。
100%じゃないけどかなりのシェアを持ってるのが
B型肝炎ワクチンの「ビームゲン」(79.9%)
です。

もし、お腹に赤ちゃんがいる母親がB型肝炎になった場合、
母子感染を防ぐために出産直後に新生児に対して接種されてます。
このシェアが80%もあるんですよね。

A型肝炎は昔の上下水道が完備されていない日本ではよくあった感染症でしたが、
現在は海外渡航者に対して接種されています。これはもう100%ですから
いきなりなくなったらえらいことになります。

ほかにも、化血研が100%のシェアをもつ病気があります。
狂犬病、はぶ、まむしなど。

それと忘れてならないのは

ボツリヌス菌への抗毒素が100%

こうやってみると、
この化血研という研究所は
日本ではかなりの力をもつ
血液、ワクチンなどの供給所なんだ
ということがわかります。

組織が多くなればなるほど、
目的を見失いがちなるのが人間とはいえ
でもだからこそ、
人の命を救うという尊い仕事をしているという
自覚を持ってもらいたいものです。

今回の事件は内部告発から始まったそうじゃないですか。
ということはその内部告発した人はそういう心を少なからず持っていて
黙っていられなかったというのが本音じゃないでしょうか。

そういう人が一人でも二人でも声をあげていってもらいたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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